乾燥する季節に悪化しやすいドライアイ、原因に合わせた治療が必要 [チョンヌネ眼科、院長ユン・サムヨン]

2022-12-14 12:04

急に寒くなったこの頃、目が乾いた感じがする、ヒリヒリする、目がゴロゴロするなどの不快感がある「ドライアイ」のために眼科に来院する人が多くなっています。

特に新型コロナウイルス感染症対策により、室内で過ごすことから近距離を見ることが多くなったり、スマート機器を使ったズーム(zoom)で授業を受けたり、またパソコンの長時間使用などでドライアイが慢性化して目の不快感を訴える患者さんも多くなりました。

目が乾燥してかゆいとき、目をこすらずに人口涙液を使って症状を緩和させるのが望ましく、もし痛みを感じる場合は、眼科で診察・治療を受ける必要があります。ドライアイの状態が続くと、視力低下や眼の病気を発症する恐れがあるからです。

ドライアイとは、涙の量が足りなくなったり、涙液層を保護する油が分泌されずに涙の蒸発量が増加し、目が乾燥して不快感を感じたり、かゆい、ヒリヒリする、光をまぶしく感じて涙が出るなどの症状が現れます。視力の低下や朝に目が開けにくいなどの症状が現れ、ひどいときは頭痛を伴うこともあります。

ドライアイの主な原因は、マイボーム腺が閉塞されて脂質が不足し油層が薄くなり、涙が蒸発しやすくなることにあります。ドライアイが発生すると目が痛い、ゴロゴロする、風にあたると涙が出るなど、目に不快感や違和感を感じます。一般的に軽く過ぎてしまうこともありますが、放置すると視力の低下や角膜炎などの合併症につながる可能性があるため注意が必要です。

ドライアイを治療する最も一般的な方法は、目薬で不足している涙液を補って涙液層を安定化させることです。最近ではいろんな種類の点眼薬があるので、診療を受けて、眼科で処方された自分に合った目薬を使用するといいでしょう。

一方、マイボーム腺機能不全がドライアイの主因である場合は抗炎症治療を行い、マイボーム腺の詰まりや炎症を改善して機能を回復するIPL(Intense Pulsed Light Therapy)治療を施すこともあります。治療前に検査してマイボーム腺機能不全であることを確認し、IPL治療を開始すればドライアイを改善するのに効果があります。

にもアレルギーやコンタクトレンズの着用によってドライアイが起こることもあります。特に秋や冬のように乾燥する季節にはドライアイの症状を悪化させてしまうこともあるので、加湿器を使ったり濡れタオルをかけて室内の湿度を調整すると役に立ちます。