適切な時期の口唇口蓋裂治療でコンプレックスの克服が可能

2017-11-03 11:37

適切な時期の口唇口蓋裂治療で
コンプレックスの克服が可能

MVP美容外科

一般的に兎唇と呼ばれる口唇口蓋裂は、先天性顔面奇形のうちの１つで胎児の顔が形成される妊娠8週前に発見される。口蓋と唇を作る皮膚組織が正しくくっつかずに2つの間が裂ける、または離れる症状をいう。

口唇裂は、現在までも正確な発病原因が明かされていない。医学では遺伝的な要因や妊娠初期の薬物中毒、葉酸やビタミンCの欠乏などの環境的な要因が複合的に作用し発生するものと推測している。食品医薬品安全処は、妊娠中にてんかん治療剤として使われる‘トピラマート’を服用することで胎児の口唇口蓋裂の発生の危険が高まると発表したことがある。

国内新生児の約650-1000人のうち1.5人の割合で口唇口蓋裂が現れている。口唇裂は形成外科の手術で十分に治療が可能である。兎唇手術は、口と口蓋が正常に機能するようにする1回目の手術と患者の成長途中に変形される部分を矯正する2回目の手術で行われる。

口唇口蓋裂は、適切な時期に治療を行わない場合、授乳障害、言語障害、外見のコンプレックスなど様々な問題を起こすため、適期に手術するのが何よりも重要だ。手術時期を逃すことになると子どもの成長や唇、口蓋、鼻、歯、上顎などの形態に変形が生じ顔全体が歪むことがある。

通常、生後2-3か月に1回目の手術を、6-18歳の間に患者の成長発育と年代を考慮した2回目の手術を行うことになる。特に、2回目の手術は、女性の場合14歳、男性は16歳前後に行うのが良く、それは患者の自家組織を活用した精巧な口唇裂の復元が可能なためである。