肥満は世界中の課題です。韓国は、肥満率がかなり低い国に属しています。
肥満予防には、肥満の原因を様々に分析した上で、対策を講じます。高カロリーな食事、炭水化物や糖分の過剰摂取、運動不足等、生活習慣の問題から、レプチン(leptin)、グレリン(ghrelin)、セロトニン(serotonin)等のホルモンまでに至って原因を探ることもあります。
肥満とは、過剰摂取の結果です。過剰摂取を誘発させる様々な身体的・心理的な理由があり、これを変えてあげることで肥満の改善につながります。
西洋医学では、肥満治療のために中枢神経系に作用する薬物を使用します。最近問題になった「奇跡の肥満治療剤(痩せホルモン)」と呼ばれるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)成分は、すい臓に作用し食欲を減少させる薬物です。高度肥満の場合、手術で胃を切除し小さくする方法も使用されます。
韓国の伝統医学である韓医学からも、数千年にわたって肥満の臨床治療の資料が蓄積されています。肥満と高カロリーの食事、飲酒過多が糖尿病の症状である「消渇(喉の渇き・多尿)の原因であるということも遥か昔から知られており、治療法が研究開発されてきました。
韓医学では、肥満になりやすい体質を6つに分け、体質に合わせた治療を行います。
- 満腹感を感じづらく、お腹がいっぱいにもかかわらず食べてしまう体質
- ストレスを感じると、ひたすら食べ続けてしまう体質
- 疲労感や体のだるさから食べ物を食べる体質
等があります。
肥満治療の成功は、過度な食欲を低くさせることから始まります。
そこで、鍼(acupuncture)と韓方薬(herb therapy)を通して過度に高まった食欲を安定させます。エネルギー摂取を減少させ、新陳代謝を高め体脂肪を低下させます。これにあわせ、持続可能な食習慣を提案して実行できるようにすることで、リバウンド予防ができるのです。
肥満を治療するということは、体重の減少と再発防止が含まれます。
30Kgの減量、そして10年以上体型を維持するキム・ジョングク韓国医学医師が開発した治療法を通し、7,000人以上の肥満患者を診療したキム・ジョングク韓医院で肥満治療を行いましょう。
肥満治療のための6つのTips
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1. 健康食とダイエット食は献立が異なるということを理解する。
ダイエット食の献立は総熱量の調整が必要であり、食べ物の種類を区別する必要はない。
健康食とは、素材の良さと最低限の調味料や調理法で調理されたものを食べることであり、ダイエットにはならない。
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2. 肥満の本質はカロリーの過剰摂取である。
1日の総摂取カロリーが基準値を超えると太る。ダイエットをするならば、健康食をメインに摂取するのではなく、全体のカロリーを減らすことから!
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3. 食事のルーチンを決め、月・火・水曜は夕食をファスティング!
ただし、炭酸ドリンクやフレッシュ果物ジュースは禁止。 タンパク質を摂取する際は塩味のみ、サラダはオイルドレッシングのみ。
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4. 自分の体重×25cc程度の水分を摂取すること。
私たちの体は飢えと渇を区別できない。
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5. 運動するな (No Exercise)
減量だけを目的に運動せず、運動する場合は運動後60分間水飲みを飲むこと。
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6. 好き嫌いせずなんでも食べること (Eat Anything)
減量のために特定の物だけを食べたり、あるいは特定の栄養素が不足している場合、リウバウンドの反動が大きくなる。