暑かった夏が終わり、過ごしやすい秋がやって来た。外に出て活動するには最適の季節である。しかし、無防備な状態で野外活動をすると白ニキビや化膿性ニキビなど様々な肌トラブルに悩まされることになってしまう。 季節の変わり目は空気が乾燥して朝晩の寒暖差が大きいため、肌トラブルに悩まされる人が多い。

特に、この時期に出やすいニキビのようなトラブルは初期にきちんと対処しないと様々な後遺症が残ってしまう。軽い色素沈着などは時間の経過と共に良くなることもあるが、陥没したニキビ跡はクレーターのように残る場合が多く、メイクでもうまく隠せないなど外見の自信を失わせる大きな原因にもなってしまう。

特に、肌の再生力が低下してできる大人ニキビの場合、大したことがないだろうと手で潰したり、軟膏やクリーム、パック、化粧品などの多様な製品を手当たり次第使用するケースがよくある。しかし、肌の状態を考慮せず自己流で治療をするとニキビ跡が残ってしまうこともあるため、細心の注意や適切な治療が必要だ。

特に多忙な2~30代の場合、一刻も早く治したいという思いから、盛り上がってきたニキビを無理に潰してしまうケースが多い。こんな場合、炎症と細菌感染を起こしニキビ跡になってしまう確率が高くなる。また、インターネット上ではニキビ跡に効くとうたった化粧品や軟膏、再生クリーム、パック、レーザー、フラクセルなど、不確かな情報が溢れ過ぎており、多くの人に混乱を招いている。

熱を抑える韓方ニキビ治療法

ニキビ跡の原因である「ニキビ」。西洋医学では単純な皮膚疾患の一種としているが、韓方医学では「熱」と「持つ」の合成語で「熱がこもる」ということを意味する。つまり、ニキビの原因は、熱をうまく管理できないことにより発生するものであり、熱をきちんと管理すればニキビを改善することが出来るということだ。

一般的に韓方のニキビ治療は、熱を抑えて毒素を排出する韓方薬の処方と様々な施術(圧出、薬草鍼、カシセラピー、芸能人ピールなど)を並行して行う。これらを通じて体内のニキビの原因を取り除くとともに外的なニキビの発生も減らすことができる。特に体質を分析して処方するオーダーメイドの韓方薬は、昔から検証されている安全な韓方ニキビ治療法である。

肌質を変えるニキビ跡治療

ニキビがある程度改善したら、本格的に跡や傷を取り除かなければならない。特殊な施術である「再生鍼」は、鍼で真皮層を刺激し、コラーゲン合成を促すことで、皮膚再生を促進させる。 また、傷跡治療のときに少しずつできるニキビも改善できるという一石二鳥の施術法だ。つまり、韓方ニキビ治療は単純に皮膚にできたニキビを除去するだけではなく、肌自体を健康に回復させる治療である。

ミョンオクホン韓医院のキム•ジニョン院長は「ニキビが治まった箇所にできた傷跡の場合は、たった1回の施術だけで完全に再生するのは難しいが、3〜5回以上の施術後には新しい皮膚が上がってくるのを実感できるくらい、患者さんの満足度が高い」とし、「ニキビ跡と言っても形や肌のタイプ、再生能力によって治療方法が変わってくるため、豊富な治療経験を持つ医師を選ぶことが重要」と付け加えた。