1. 「コロナ鬱(うつ)」とは何ですか？

「コロナブルー」とも呼ばれるコロナ鬱(うつ)とは、「新型コロナウイルス感染症」と「鬱(うつ、Blue)」の合成語で、新型コロナウイルス感染拡大が日常に大きな変化をもたらしたことで現れた憂鬱感や無気力状態のことを意味します。ソウル市が満18歳以上の市民1000人を対象に行った新型コロナウイルス感染症に関する調査によりますと、10人中7人がコロナ鬱(うつ)を経験したと答えていますので、新型コロナウイルス感染症による憂鬱感は、まれな感情状態ではありません。特に、憂鬱感が長く続いたり、不安や寂しさをより強く感じたり、間違った情報をうのみにしやすい高齢者の場合、うつ病のような精神疾患の原因になることもあります。

2. もしかして私もコロナ鬱(うつ)？(コロナ鬱(うつ)の原因と症状について)

新型コロナウイルス感染症は韓国に限って発生しているのではなく、世界的に遠い国でも感染拡大が続いています。外国人の入国制限などで国内と海外の交流が止まっている状態であり、企業や雇用にまで影響を及ぼしています。そして外部での活動を制限されていることで、家で過ごす時間が増え、物事に対する意欲や興味がだんだんと低下する現象も起きています。

最も顕著な症状は、不安とおそれを挙げられるでしょう。新型コロナウイルス感染拡大の長期化により、感染に対する不安、咳や熱のちょっとした症状でも自らコロナ感染を疑うおそれ、そして感染症関連ニュースや情報に過度な依存や孤立・無気力・ストレスなど、さまざまな症状が現れています。

3. コロナ鬱(うつ)を克服しよう

専門家はコロナ鬱(うつ)を予防するためには、心理的な「連帯感」が最も重要だと言います。物理的な直接交流はできなくても、電話やメッセージなどで家族、友人、仲間とコミュニケーションを取ることが大事です。また、規則的で十分な睡眠をとることで日常生活のリズムを保ち、家の中であっても運動を続けることが、心身共に健康を保つカギです。今まで外での活動が趣味でしたら、今後は室内でできる新しい趣味に挑戦してみましょう。

不安を抱くことは当然の感情であり、その不安から注意を怠らず危険を回避できるという良い面もありますが、度が過ぎると、心身を疲れさせてしまいます。(助けの必要な方は)保健福祉部の統合心理支援団が提供する新型コロナウイルス感染症相談チャンネルをご利用になるか、自治体が運営する「心の防疫相談サービス」を積極的にご利用ください。専門医とのカウンセリングや診療もおすすめですので、お一人で悩まず気軽にご相談ください。

新型コロナウイルス感染拡大の長期化で、体だけでなく心も健康に保つことが重要だという認識が広まっています。物理的な防疫でコロナ感染を防ぐことも大事ですが、長期的にはコロナ鬱(うつ)の症状について知っておくと心の防疫を行うことで、心の免疫力を高め、克服しようとする努力も必要です。

Q. コロナ鬱(うつ)を予防・克服するためには、どんな趣味がおすすめですか？

新型コロナウイルス感染拡大によって家での時間が長くなり、
家でできる「ジプコク(おうち時間)趣味」という新造語ができました。
家でテレビを見たりゲームをするのも良いですが、
再び流行りだしているビーズアクセサリーづくりや、
小さな植物を育てるなどリフレッシュできる趣味も良いでしょう。
絵がお好きな方には、
簡単に色塗りできるカラーリングブックやスクラッチして完成するスクラッチアートもおすすめです。

診療分野：うつ病、不安障害、English Speaking Psychiatrist(英語圏の外国人診療)

チャウム精神健康医学科のウォン・ウンス教授は、現代人の健康に大きな影響を及ぼすストレスやうつ病、不安障害などを「心の健康診断」で発見し、精神を健康に保つためのカウンセリングや薬物治療などを行っています。韓国語があまりできない韓国居住の英語圏の方や外国国籍の韓国人の方向けに、英語による診療が可能です。研究面でも優れた成果と業績が認められ、「GSK研究助成者」に選定されるなど、神経精神医学分野で頭角を現しています。